この映画イーストウッドが監督の割に話題になってなかったなあ…と思いつつ見たのだが、冒頭で大津波で臨死体験するリアルなシーンがあるので、大震災の後遺症残る日本では、話題にできなかっただろう…と納得してしまったのだった。
この脚本にほれ込んだスピルバーグが、これを映画化するのはイーストウッド監督しかいない!と、勧めたのだそうだ。
キャスト: マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード、ジョージ・マクラレン、フランキー・マクラレン、ティエリー・ヌービック、マルト・ケラー
監督: クリント・イーストウッド
製作: クリント・イーストウッド、キャスリーン・ケネディ、ロバート・ロレンツ
製作総指揮: スティーブン・スピルバーグ、フランク・マーシャル、ピーター・モーガン、ティム・ムーア
脚本: ピーター・モーガン
撮影: トム・スターン
美術: ジェームズ・J・ムラカミ
編集: ジョエル・コックス、ゲイリー・D・ローチ
衣装: デボラ・ホッパー
音楽: クリント・イーストウッド 原題: Hereafter
製作国: 2010年アメリカ映画
巨匠クリント・イーストウッドが、死後の世界にとらわれてしまった3人の人間の苦悩と解放を描いたヒューマン・ドラマ。サンフランシスコに住む元霊能者で肉体労働者のジョージ、臨死体験をしたパリ在住のジャーナリスト・マリー、兄を亡くしたロンドン在住の小学生マーカスの3人が、互いの問いかけに導かれるようにめぐり会い、生きる喜びを見出していく姿を描く。(映画COMより)う~ん、イーストウッド監督っぽくないというか、薬物中毒の母親を、必死にかばおうとする兄弟たちのエピソードは、ああ~いかにもイーストウッド好み!と思いましたが、結局最後は何が言いたかったのかしら??と思ってしまいました。
マット・デイモンが素晴らしかったです。彼は霊能者の役なのですが、そういう人って下手するとすんごく怪しい人になってしまいがちです。相手の手を握れば、その人の過去が見えて、死者からのメッセージを聞けちゃったりするんですから。しかし彼の持ち味である誠実味の所為でしょうか、不思議な能力を持て余し、悩んでいる淋しい平凡な青年にリアルさを持たせていて、本当にそういう能力があるんだ!と納得させるものがありました。
また舞台がパリやロンドンっていうのも良かったと思う。映画の中でジャーナリストが臨死体験の本を書くのだが、「こんな内容の本はパリでは売れないよ、アメリカに持っていけばよく売れると思うけど」という、皮肉っぽい台詞が効いてました(笑)。
別々の場所で、「死」にまつわる悩みを抱えた三人が、ラスト近くで導かれるように繋がっていく様は、なかなか良かったと思うけど、なんだかとってつけたような童話のお話の様な甘いラストシーンは、私には今ひとつ納得できなかったのだった。
音楽は凄~~~く良かったな。淡々と進む映画に良く似合う、淡々とした静かで美しい音楽だった。イーストウッドって、こんなに音楽の才能もあったんだ!!と改めて舌を巻かされたのだった。